日本のお菓子の中で、最も数が多いと言われているのが饅頭というのは知っていましたか?
言われてみれば多いですよね、温泉地に行けば必ずある温泉まんじゅうだったり、観光地に置いてあるのが何かしらの饅頭だったり。
名物饅頭も多く、数多くの銘菓もある。饅頭の魅力はいくつもありますが、定番のお土産菓子として広く受け入れられた理由は、日保ちの良さと、一個100〜200円という魅力的な値段設定ではないでしょうか。
お饅頭といえば、日本の代表的和菓子を思い浮かべる人が多いと思いますが、実は中国から伝わってきたと言われてます。
お饅頭とは、Wikipediaによると
饅頭()は、小麦粉などを練って作った皮(生地:きじ)で小豆餡などの具を包み、蒸した菓子。中国の饅頭(マントウ)や「包子(パオズ)」が変化してできた和菓子の一種。漢字は「万十」「万頭」「曼頭」などと書くこともある。
wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A5%85%E9%A0%AD
中国で饅頭(マントウ)というと、しょっぱいものが一般的。特に中国の東北地方では食事に一緒に出てきて、ご飯がわりの主食として食べられたりしますが、日本だと一般的には甘いものを、特にお土産品として、各メーカーが独自に開発した多くの饅頭が売られており、日本の親しみのあるお菓子の一種となっています。
饅頭の歴史
そんな饅頭の原点は実は、大きく二つに大別されます。
すった山芋を小麦粉のつなぎにした「薯蕷(じょうよ)饅頭」、米麹から作った酒種を小麦粉に混ぜた「酒饅頭」。どちらの材料も、ふっくらと膨らませるための膨張剤として使われ、中国から渡来されたと言われている。「薯蕷(じょうよ)饅頭」は日本の留学僧が中国から帰国するのと一緒に渡来し、奈良に移り住んだ林浄因という人物を始祖とする、以下で紹介している「志ほせ饅頭」が始まりと言われているそうです。のちに、林浄因の子孫が中国へ行き、山芋を混ぜた皮で餡を包む製法を持ち帰り、「薯蕷(じょうよ)饅頭」が生まれた。ちなみに林浄因は今も饅頭菓子の祖神として、渡来して最初に住んだ奈良中心街の漢國神社境内にある林神社に祀られています。また命日の4月19日には饅頭祭りが毎年開催されています。
この記事では、日本全国の銘菓の中から、一度は食べたいおすすめのお饅頭銘菓をご紹介します。あなたはいくつ知っていますか?
湯沢屋のまんじゅう (元祖日光酒饅頭)| 栃木
湯沢屋のまんじゅうは、世界遺産東照宮・輪王寺・二荒山神社 御用、また大正天皇日光御用邸にも献上されました、権威ある香り豊かな元祖日光酒饅頭。
原材料は、糀・もち米・小麦粉・小豆・砂糖
日光市にある、創業1804年の湯沢屋は、古くから世界遺産『日光の社寺』にお出入し、大正時代には日光御用邸に精養に来られた大正天皇に酒饅頭を献上した。今では栃木の銘菓として全国の人から選ばれる栃木銘菓となりました。
一〇香(いっこっこう)|長崎
名前からすぐに読める人は、少ない、読み方が難しい名前が一際目を引く銘菓。
一口香(いっこっこう)は、代表する、中国伝来の焼菓子。
名前だけでなく、実は中身も変わっていて、なんと、中が空洞のふしぎな焼菓子なのです。
見た目はお饅頭。焼く前は餡を入れるのに焼き上がったら空洞になっちゃう不思議なお菓子。
長崎観光や帰郷のお土産、出張や商談のご挨拶品ギフトにとても人気。印象深い長崎を代表する銘菓。
志ほせ饅頭|東京
岡山市の城下で生まれた「大手まんじゅう」、柏屋の「薄皮饅頭」に続いて、日本三大饅頭の一つである「志ほせ饅頭」。
饅頭の原点、「薯蕷(じょうよ)饅頭」は「志ほせ饅頭」が始まりと言われています。
志ほせ饅頭の皮は、水を一切使わず、大和芋、上新粉、砂糖だけで練られています。毎朝職人が大和芋の皮を一つ一つ手作業で皮をむきすりおろし、その日の温度/湿度で調整しながら米粉と合わせこね上げて生地を作っています。餡には、北海道十勝の特約農家直送の小豆餡を使用しています。大和芋のしっとりとした風味に、厳選された北海道エリモショウズとザラメ糖から作られる塩瀬の餡が合わさり上品な味が楽しめる饅頭。
十万石まんじゅう(じゅうまんごくまんじゅう)|埼玉
「十万石まんじゅう」は、埼玉県行田市の銘菓。
北海道十勝産小豆、特別精製高純度ザラメ糖、新潟県産コシヒカリの粉
、厳選した国内産つくね芋を使用して作っています。
特に、しっとりなめらかな饅頭の白い皮は、見た目は無骨でも、高級料亭でしかお目見えしない高価で希少価値の高い国内産大和芋「つくね芋」から作っています。
とにかく、素材にこだわりづくした、埼玉県の銘菓。
あわまんじゅう|福島県
もちもちとした食感のもち米とあわを使った黄色い皮で
丹念に練り上げた上質なこしあんを包み、蒸しあげられた福島を代表する饅頭。
信仰の里、柳津の名物「あわまんじゅう」を災いに
「あわ」ないようにとの願いを込めて、丁寧に手づくりされています。
薄皮饅頭|福島
三代饅頭の一つ。東京都の志ほせ饅頭、岡山県の大手まんぢゅう、に続いて福島県の薄皮饅頭。
温泉饅頭のルーツとされる薄皮饅頭は、名前のごとく皮が薄く、中にあんがたっぷり詰まった饅頭が特徴的。薄皮饅頭を販売する老舗お菓子メーカー柏屋は創業150年もの歴史を持ち、当時から変わらないシンプルな形と、ほどよい甘さのあんを、黒糖を混ぜ合わせたこげ茶色の薄皮で包み込んだ、万人に好まれる薄皮饅頭を製造販売しています。
かりんとう饅頭|福島
かりんとうの食感等饅頭の見た目と具材を組み合わせた、かりんとう饅頭は、実は大正12年創業菓子工房あくつ屋の名物「かりんとう饅頭」が発祥と言われている。福島の銘菓としても名を誇っています。地元船引町の特産品エゴマ入りの黒糖のかりんとう風味の皮に、甘さ控えめのこし餡が入っています。
チーズ饅頭|福島
濃厚なチーズがたっぷり入った洋風お饅頭。今や宮崎銘菓となった宮城の銘菓「チーズ饅頭」。
1986年宮崎県小林市の菓子職人が、
洋菓子の素材をなんとか地域の人たちに食べてもらう和菓子にできないか、試行錯誤を重ね誕生。
外はサクサク、中には酸味の効いた洋菓子なのにどこか懐かしいクリームチーズが入っています。帰省時期には一日1万個以上も売れるとのこと。
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